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「馬三家からの脱出」 法輪功迫害の真実を実証

2013年04月26日

 

【新唐人2013年4月26日付ニュース】中国財訊メディアグループ傘下の「Lens」誌4月号に、『馬三家からの脱出』という2万字におよぶ報道が掲載されました。文章は入所経験者の証言を通じて、遼寧省にある馬三家女子労働教養所で実際に行われていることを読者に伝えています。

 

この文章は4月7日夜、中国の各大手ポータルサイトに転載されると、ほんの数時間の間に大きな反響を呼びました。多くの人は、この様な事を初めて知り、まさに現実の人間地獄だと驚愕しています。文章で陳述された内容は、過去に中国共産党に拘禁されたことのある法輪功学習者が訴えていた内容と高度に合致しており、今まで法輪功学習者が告発してきた馬三家女子労働教養所内の状況が、すべて事実であることが、再度証明されました。前総書記江沢民グループによる法輪功学習者迫害の犯罪が再び暴露されたのです。

 

報道は、入所体験者から所内での生活について本人の記憶、身体の傷痕や各種の方法で持ち出した物的証拠に加え、一部訴訟文、弁護士の記録、及び事情を知る人物の証言などに基づいて、馬三家に拘禁されていた期間中の生活環境を再現しています。

 

証言者は馬三家に拘禁されている期間中、「小号(しゃおはお)」と呼ばれる小部屋での監禁、手錠、電気棒による懲罰の他に、吊るし上げ、体をL字型に縛り、足の下にレンガを積んでいく「虎の腰掛」や「死人ベッド」など、同所で発明された酷刑を受けたと述べています。

朱桂芹さんによる拷問実演

 

また、妊娠中の女性でも強制労働を強いられます。報道は、懲罰的な作業日程や、所内の劣悪な食事、医療環境も明らかにしました。暴露された事実は氷山の一角にすぎませんが、その残酷さは第二次世界大戦時のナチスの収容所をも上回っています。

 

文章『馬三家からの脱出』が中国のポータルサイトに転載された後、まもなく削除されてしまいましたが、ほんの数時間の間に大きな反響を呼びました。馬三家労働教養所は現実にある生き地獄であると、多くの民衆は初めて知ることになりました。

 

AP通信は、「Lens」誌の掲載した馬三家女子労働教養所の虐待報告は、法輪功学習者の10年前の訴えと一致し、馬三家労働所は政府が法輪功を鎮圧する最も暴力的な強制洗脳センターであると言われていると報道。

 

馬三家女子労働教養所は多くの法輪功学習者を拘禁し、外部とのいかなる接触も禁じています。“真・善・忍”を理念とする法輪功学習者は常にさまざまな懲罰を受け、重労働を強いられています。

 

強制労働で生産した各種の手芸品は世界各国に運ばれています。先日、アメリカのある女性が中国製のハロウィーングッズの中から、馬三家女子労働教養所からのSOSの手紙を発見しました。手紙には『馬三家からの脱出』の内容と同じような事実が書かれていました。

 

奴隷のような強制労働は馬三家で行われている残酷な迫害の一部分に過ぎず、信念を放棄しない法輪功学習者に対し、様々な方法で迫害が行われています。「明慧ネット」の完全ではないデータによると、2010年4月までに少なくとも30人以上の法輪功学習者が馬三家で迫害を受け、精神に異常をきたしています。この中には迫害され精神が崩壊し、馬三家で死亡した学習者は含まれていません。

 

馬三家の生存者で、元大連臨床内科医師の潘奇(はんき)さんは、法輪功学習者・蘇菊珍(そ きくちん)さんが精神病の薬物を無理やり飲まされた後の惨状を目撃しています。この蘇さんは、2006年に迫害により死亡しています。

精神薬物を投与され死亡した蘇菊珍さん

 

馬三家の生存者 元大連臨床内科医師 潘奇さん

「彼女の両目はじっと私を見つめていましたが、何の表情もありません。『どうしたの』と尋ねても、彼女は目を私に向けません。魂がないかのようでした。私を認識していないので、彼女を少し抓りました。『私を見て、誰かわかる?』」

 

間もなく、同じ様な運命が潘奇さんの身の上にもやってきました。

 

馬三家の生存者 元大連臨床内科医師 潘奇さん

「病院に着くと、彼は『転向していないのか』と言いました。『修煉は正しい、私は病気でない』と私、『転向しないのなら精神病だ」と彼、数人が私をベッドに抑え付け、中の一人が匙に薬を載せ、混ぜたあと私の鼻を摘まみ、息が出来なくて口を開けた時に一気に薬を流し込みました」

 

法輪功学習者に対する残酷な虐待は、馬三家では日常茶飯事です。

 

元沈陽市教育局職員 章偉迪さん

「2008年拘禁初日から、私は『小部屋』に入れられ、『吊掛』という刑にかけられました。つまり、片方の腕を鉄のベッドの上部につなぎ、もう片方の腕はベッドの下につなぎます。立つことも、しゃがむこともできない、苦しい姿勢を強いられます」

 

法輪功学習者 徐立さん

「馬三家労働教養所は私に多くの酷刑を施しました。『引っ張り刑』 『開口器具で口をこじ開け、様々な薬を飲まされる』 『長時間立たせる刑』 『長時間座らせる刑』 『熱水パイプに縛り付け、三日三晩眠らせない』 『野蛮な灌食、練りワサビを口から流し込む』 『長い間ベッドの鉄パイプに手錠でつないでおく』など、彼らは私が死ぬのを恐れ、強制的に薬を飲ませながら酷刑を施しました。長い間便所にも行かせてもらえず、ビンタや足で蹴るなど残酷極まりないです」

 

「明慧ネット」に寄せられた“馬三家女子労働教養所”の犯罪を暴露する文章は、2000年から数えてすでに8千以上に上ります。“馬三家”で使われている百種類近い酷刑の中で最も残酷なのが“引っ張り刑”。手足を四方に引っ張られる拷問で、数十人の法輪功学習者がこの刑により死亡、または身体に障害が残るか精神に異常をきたしています。

アメリカ「ニューヨーク・タイムズ紙」契約カメラマンの杜斌(と ひん)さんも、ドキュメンタリー映画の中で“馬三家”の犯罪を世の人々に暴露しています。映画では馬三家女子労働教養所が迫害に対抗する女性に対して行っている引っ張り刑、宙吊り、拷問椅子などの酷刑を暴露しています。

 

うち、ある法輪功学習者が、自分が酷刑を受けた時、極限に立たされていたときのことを述べた部分があります。

 

「NYタイムズ」契約カメラマン 杜斌さん

「引っぱり刑を受け、腕や足が限界まで引っ張られた時、腕が今にも千切れて、しまいそうだけど、まだ繋がっているといった感じで、全身を激痛が襲います。孫悟空が太上老君の煉人炉に入れられたような感じだったそうです」

 

馬三家労働教養所で労働教養を受けた法輪功学習者の女性たちは皆、人に言い難い恐ろしい体験をしています。性的暴力を受け、未だに心神喪失の状態の女性もいれば、高圧スタンガンで乳房を電撃され、乳房が腐乱して亡くなった女性もいます。法輪功学習者に信仰を捨てさせる為に馬三家で使用されている各種の下劣な拷問は筆紙に尽くし難いほど悪辣なものです。

 

2000年10月、馬三家労働教養所の警官は18人の女性学習者を裸にしたうえ、男性受刑者の雑居房へ放り込みました。うち、少なくとも5人が死亡、7人が心神喪失、残りの女性たちも障害者になりました。調査によると、これらの非人道的な性的虐待は、馬三家や他の労働教養所で何度も行われています。

 

中国共産党前総書記である江沢民は気功団体としての法輪功の巨大な社会影響力と増え続ける修煉者の数に嫉妬し、1999年7月から鎮圧運動を開始し、“三か月以内に法輪功を消滅させる”と豪語。しかし、党、政府、軍の三権を掌握していたにもかかわらず、この宣言通りにはなりませんでした。すると今度は、法輪功学習者に対し、“名誉を汚し、経済を破綻させ、肉体を消滅させる”絶滅政策を打ち出しました。

 

明慧ネット2001年6月10日の報道によると、馬三家労働教養所女子2所の“迫害功績”への評価として、江沢民は600万元の奨励金を支給しました。また、610弁公室の責任者・劉京(りゅう きょう)に命じ、“馬三家思想教育洗脳基地”を建設しました。

 

江沢民、羅干は自ら指揮を執り、馬三家労働教養所を法輪功迫害のための見本に作り上げました。

 

明慧ネットによると、610弁公室の責任者・劉京は常に羅干と共に馬三家の“転向”状況を視察。自ら馬三家で陣頭指揮を執り、屈しない法輪功学習者に対して酷刑を指示しました。18人の女性学習者を裸にし、男性犯罪者に強姦させるといった恐るべき犯罪は、羅干が馬三家で指揮を執っていたこの時期に起きました。

 

2003年、江沢民に随い積極的に法輪功を迫害したことでとんとん拍子に出世し、遼寧省の省長になった薄煕来は、10億元を投じて刑務所拡張工事を行いました。瀋陽の馬三家だけでも5億元以上の資金を投じ、中国で最大規模の“収容所タウン”を建設し、法輪功を迫害する見本の収容所となりました。1999年以前、馬三家は毎年赤字で、光熱費すら出すことが出来ませんでしたが、法輪功の迫害を始めてからは、省内各地から移送されてくる法輪功学習者に対し、地元政府から一人あたり1万元の配分を受けるようになりました。

 

法輪功に対する迫害に中国共産党は全力を尽くしており、その悪行は数えきれません。九死に一生を遂げた法輪功学習者らが度々告発していますが、その度、「海外の敵対勢力によるデマ」であると中傷されています。『馬三家からの脱出』はこれらの告発を再び実証しています。

 

有名なブロガー“石扉客”(スーフェイクォー)さんはミニブログ上で、“この報道はやっと、長い間“海外反動勢力”の悪辣なデマによる攻撃と見なされていたものを、動かぬ証拠として中国国内メディアの紙面に並べた“と述べています。

 

中国共産党によるいかなる酷刑や迫害も、法輪功学習者を押しつぶすことが出来ませんでした。かえって大規模な“反迫害”運動が世界中で巻き起こっています。法輪功は人から人へと伝わり、すでに114の国と地域に広まり、ますます多くの人が法輪功を学び、“真・善・忍”を実践しています。一方、江沢民を含む多くの法輪功を迫害した責任者は、多くの国で拷問の罪、ジェノサイド、人道に反する罪などで提訴されました。江沢民グループは今や四面楚歌となり、中国共産党も崩壊へ向かって疾走しています。

 

新唐人テレビがお伝えしました。

http://www.ntdtv.com/xtr/gb/2013/04/14/a880139.html (中国語)

(翻訳/赤平 編集/坂本 ナレーター/村上 映像編集/工)

 

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